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<緊急セミナー>重度障害者・児の「できる!」を支援する

2018-03-08(木)14:00 - 16:30 JST

詳細

重度障害者(児)支援のエキスパートによる緊急セミナー開催です。重度障害者にとって「視線入力」はそのポテンシャルの高さは理解されつつも、機器が高額であったり、使用方法が難しいなどの点からあまり導入が進んできませんでした。一方で、この数年で安価な装置も出回り始めたことから、特にコミュニケーションや教育支援において大きな成果が認められるようになっています。スイッチや視線入力を活用した学習・コミュニケーション手法について関係者間で共通理解を図りましょう。

【プログラム】

セミナー①
重度・重複障害児のデキル力を生かす学習上の工夫
〜スイッチや視線入力を利用して〜

重度・重複障害児の多くは、随意的に動かせる部位が少ないために、知的機能を発達させる上で不可欠な遊びやコミュニケーションが受動的になりがちです。近年のテクノロジーの進化は、様々な部位の動きを検知するスイッチやセンサーを生み、重度・重複障害児の活動を能動的なものに変える可能性をもたらしています。事例を通してその可能性を一緒に考えましょう。

担当:福島 勇(福岡市立今津特別支援学校 教諭)
自立活動専科。主に肢体不自由児へのAACおよびAssistive Technologyのコーディネートを担当。
2015年、文部科学大臣優秀教職員として表彰。

情報コーナー
音を抱っこできるスピーカーで、音楽がもっと楽しくなる!

音にあわせて振動する「抱っこスピーカー・ハグミー」、耳の聞こえない人や知的障がいのある子供たちも抱っこして離さなくなることもしばしば。開発経緯や実際に使ってみての報告、ならびに実体験できます。

担当:菅順一(株式会社エンサウンド)

セミナー②
視線入力を活用した学習活動
~音&振動フィードバックを利用して~

この数年で視線入力が安価になり誰でも導入できるようになりました。ALS患者の中には、日常的なコミュニケーション用途として、SMA1型の児童でも訪問教育や自習活動に活用されつつあります。一方、視線入力は非接触で操作を行うため習得するのが困難な傾向があります。そこで、我々は音や振動のフィードバックにより習得しやすい機器環境を開発しました。本講座では、実例と体験を通して紹介いたします。

担当:伊藤史人(島根大学総合理工学研究科 助教)
岩手県立大学ソフトウェア情報学研究科修了。
重度障害者支援で全国各地を駆け巡る。
2015年、Googleインパクトチャレンジにおいて「みんなでつくるバリアフリーマップ」がグランプリを受賞。
2017年、NHK主催教育コンテンツ国際コンクール日本賞において「EyeMoT」が経済産業大臣賞受賞。

【場所】
アイーナ いわて県民情報交流センター7F
岩手県立大学アイーナキャンパス 学習室2
岩手県盛岡市盛岡駅西通1丁目7番1号

【参加費】
1,000円 *介助者1名までは無料

【持ち物】
なし

【連絡先】
島根大学 伊藤史人(fumi@ecs.shimane-u.ac.jp

【主催・共催・後援】
島根大学総合理工学研究科・出雲国スイッチ工房(島根大学)
岩手県立大学社会福祉学部 小川研究室

コミュニティについて

出雲国スイッチ工房

出雲国スイッチ工房

出雲国周辺で重度障害者のコミュニケーション支援を行っている人のコミュニティです。 対象としている方 重度障害者のコミュニケーション支援に関心のある方を主とします。 介護スタッフ・コメディカル・支援学校教員・患者家族 など。 もちろん、障害当事者も含みます。 よくあるイベント内容 ワークショップ形式を基本とします。 重度障害者支援に関わるスイッチ・視線入力・おもちゃの改造や学習支援 を行っ...

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